新年あけましておめでとうございます。
正月休みが今年は長く5日まで続く。
それを見越して道東撮影旅行を考えていた。
最近2,3年前から温めていた釧路川源流の冬季カヌーツアーだ。
昨年末に3日朝6:30~8:30までのツアーを予約しておいた。
予約先は弟子屈のMatatabi(マタタビ)さん。
冒頭の写真は屈斜路湖から釧路川に流れ込むチョウコ(眺湖)橋たもとから出発する間際。
カメラはSONY DSC-RX10M4
2日の12:30に札幌を出発
道東道をひた走るが占冠からトマム間で事故のため通行止め
やむを得ず、下道で十勝清水まで久しぶりに日勝峠を越える。
これがかなりの吹雪で、トマムから高速に戻れば良かったと後悔するぐらい。
十勝清水からは道路は乾燥、夏同様のツーリング
釧路のお目当てのラーメン屋も蕎麦屋もお正月休み
がっかりして7-11で簡単な食事と飲料水、非常食を購入して弟子屈町道の駅「摩周温泉」に向かう。
途中で、思い付きで鶴居の温泉「グリーンパーク」に寄るが、レストランは宿泊者のみ。
それでもモール温泉かけ流しの浴槽で体を温めてしばし休憩する。
弟子屈の道の駅には20:00着、ここから翌日の集合場所のアイヌコタンまでは20分ぐらい。
気温は-14℃、厳冬期用の羽毛シュラーフに包まり就寝。
翌朝は4:00に起き、pcを開くが満タンだったバッテリーが寒さで稼働しない。
車のエンジンを掛け、シガーライター経由で電源を補給し、αCafeへの投稿とフォロワーの作品チェック、メールなどのチェックをする。
5:45に道の駅を出発。
車外温度は-14℃だが、もう少し低いようだ。
顔がピリピリする。
コタンで少し待つとガイドでツアー会社代表の森田さんが迎えにきてくれた。
それともう一名
少し移動しキャンピングカーの中で装備を整える。
ネオプレーンゴムのソックスをはき、ドライスーツを手伝ってもらいながら着る。
ネックウオーマーを借りて、ニット帽、手袋は持参のものを使う。
ドライスーツの上からダウンジャケットを着て救命胴衣を装着。
これで出発。
持ち物はカメラのみ。
こういう時にはレンズ交換式ではないネオ一眼タイプのRX10M4は最強。
冒頭の写真を再度載せる。
屈斜路湖はカルデラ湖、周囲には山が連なる。
いざ湖岸の氷を乗り越えてカヌーに乗り込み出発
パドルを渡されたが同乗の森田さんにお願いして、私は撮影に専念する。
遠くに藻琴山が見える
毛嵐が発生し、和琴半島が霞む
湖岸の煙はコタンから
水底まで見える、浅い
チョウコ橋をくぐり、釧路川に入る
もう少し毛嵐や樹氷が発生するぐらい気温が低下していないと幻想的ではない。
やはり雪も少なく、気温が高いのだろう。
これ以降はカヌーの進むまま画像を主体に載せる。
流木の根がオブジェになっている。
鏡の間と呼ばれる摩周湖からの伏流水の湧水地
バイカモの上にフロストフラワーが咲いている
7:11 小山に阻まれていた朝陽がようやく川に注ぐ
細い水路を進むとヤチダモの樹が聳える
樹間からの朝陽は美しい、暖かく感じるぐらい
岸辺の草にも霧氷
もう、シャッターを押しまくりです。
帰ってからの写真整理がたいへんだろうなぁ
これが一番幻想的だった
カワガラス
終点の美登里橋に着いた、あっとゆう間のツアー
でも、体も冷えて、手も指先も凍えてこれ以上はだめ、という正味1時間の厳冬期カヌーツアーだった。
カメラのバッテリーは交換しなくても保ってくれた。
この水の透明度
これが釧路湿原の水を含むと茶色に濁る
上流はこのように清涼だ
岸辺のフロスト
カヌーを引き上げている内に、美登里橋の下をくぐって、さらに下流を写す
樹氷のアラベスク
カラマツの樹間は燃えるようだ
すばらしいプライベートツアーだった
樹氷や霧氷がもっと発達したところも見てみたい
再度挑戦しよう。
待っていてくれた車で発着点に戻り、着替えて8:30に知床に向けて出発
丁度、箱根駅伝の復路もスタートした。
川湯の街を通るとものすごい樹氷
これは川湯の名のとおり、湯の川から発生する湯気が樹や草にまとわりついたもの
車を停めて撮影タイム
足湯を配した公園があり、湯の川が流れる
街中の様子、排水口から湯気が上がる
電話ボックスにも氷の結晶 霜が付く
湯の川の上流では
青空に木々の樹氷が聳える
街中の駐車場の舗装を割って出てきた雑草にも氷の華が咲いている
これはすごいものを見てしまった。
それにしても川湯の街中はさびれてしまった。
多くの旅館やホテルが閉まっていた。
PH1.7という強烈な酸性の温泉なのに、温泉街がさびれていく。
寂しい限りだ。
バッテリーの充電器を持ってきていなかった。
また忘れた。
知床行きもすっかり意欲が無くなり、温泉に入って体を温めたくなった。
計画変更、まず摩周湖に行こう
第一展望台から雄阿寒岳
一昨年前の夏に登った摩周岳と摩周湖
残念ながら斜里岳は雲が掛かっている
鶴居の温泉「グリーンパーク」でまた温泉に入る
レストランで天ざるを食べ、駐車場でまたシュラーフに潜り込む
15:00に伊藤サンクチャリに丹頂鶴を撮影に行く
ねぐらに戻る丹頂鶴を撮ることができるはず
次の飛翔を待つグループ
さあ、飛んだ
別のグループが見送る
茜色の空に消えていく
雪里川のあのねぐらに戻るのだろう
これで本日の撮影は終わり
暗くなってきた
釧路の街でガソリンを補給して17:00に札幌に向けて出発する
道東道は狩勝峠付近でまた吹雪
それでも21:00には自宅に戻った。
新年早々、良い旅だった
知床はこの次にとっておこう
この記事へのコメント
prosperity_pie
山岳一歩
明けましておめでとうございます。
早速見ていただけて感謝です。
-15℃は顔がピリピリするぐらい寒いですが、やはり-20℃を下回らないと感激する樹氷や毛嵐になりません。またチャレンジしなければ。
某国の人達が増えているのは観光地です。特にニセコ周辺。でも北海道の条例で水源近くの土地は審査が必要になりました。水源を守る、ということだと思います。
外国人が土地を所有できる全てのことに規制を掛けないとどんどん買われています。
tetsu
これからは滑るから気を付けて出かけてください
今年もよろしくね
山岳一歩
一人旅です。ツアーガイドがパドルを持ってカヌー操作してくれてます。
道中、峠は吹雪でしたが、道東は全く雪が無く夏路でしたよ。